ERA検査(子宮内膜着床能検査)
ERA検査では、個人差のある着床に最適な時間や時期を判断し、妊娠をしやすくすることを目的とします。
初回の移植では最も良好な胚を移植します。最も良好な胚を移植しているにもかかわらず、着床の時期が合わなかったという理由で、妊娠に至るチャンスを失ったとするととても残念な事です。この胚を有効に活用するためにもERA検査は活躍します。
メリット
子宮内膜日付診は着床時期を判断する目的で今まで主に行われてきた検査ですが、診断者によって判断のばらつきが大きい事が欠点でした。ERA検査は、従来法と比較して極めて高い感度を誇っており、患者様個人の着床ウィンドウを知ることができます。
検査方法
ホルモン補充周期に黄体ホルモンを投与を開始し、移植をする周期と同じような方法で、着床しやすくするために子宮内膜を厚くしていきます。
黄体ホルモンを投与開始してから5日目に、子宮内膜の組織を採取して、検査を実施します。
* ERAを実施する周期は、胚移植は実施できません。
*検査結果が出るまでに、2~3週間かかります。
ERA検査の結果
子宮内膜を採取した時期の結果が受容期(Receptive)の場合、時期は問題がなく、良質な受精卵をこの時期に同じ条件にて移植していくことにより妊娠が期待できます。非受容期(Non-Receptive)との結果が出た場合は、再検査が必要となります。この場合、検査結果には次回検査時の子宮内膜採取のタイミングの指示が記載されています。再検査の結果を確認することで患者様個人の最適な移植時期を特定できますので、次回以降の同条件の周期にて良質な受精卵を移植します。
再検査によって最適な移植時期を特定した「個別化された胚移植」を実施した結果、妊娠率が24%向上しています。
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